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マイホームを持つことって、多くの人にとって大きな夢ですよね。でもそのためには、ほとんどの人が「住宅ローン」を組むことになります。でもちょっと待って!住宅ローンって実際どうなの?借りるのが「当たり前」って本当?今回は、住宅ローンを借りる際の注意点や、知っておきたいポイントを分かりやすくお伝えします。
住宅ローンは本当に当たり前?
まず、住宅ローンを借りること自体は珍しいことではありません。むしろ、家を購入する人の多くがローンを利用しています。住宅ローンは、何千万ものお金を一括で払えない一般の人でもマイホームを持つことができる仕組みです。私は、勤務時代に1日に4件の住宅ローンを受け付けたこともあります。
ただし、「みんなが借りているから」と何も考えずにローンを組むのは危険です。大切なのは、自分のライフスタイルや経済状況に合った計画を立てることです。
住宅ローンを借りる前に考えるべきこと
1. 家計に無理はないか?
住宅ローンは、長期的に返済していくものです。収入の一定割合をローン返済に充てることになりますが、
- 毎月の返済額が生活費を圧迫していないか?
- 子どもの教育費や老後の資金も考慮できているか?
これらをしっかり計算しておく必要があります。理想的には、返済額が月収の25〜30%以内に収まるように計画しましょう。
2. 将来の収入変化を想定する
今の収入が安定していても、転職やリストラ、健康上の問題など、将来何が起こるかわかりません。そのため、余裕を持った返済計画を立てることが大切です。
3. 金利のタイプを選ぶ
住宅ローンには主に以下の金利タイプがあります。
- 固定金利:一定期間、金利が変わらない。安定感があり、計画が立てやすい。
- 変動金利:市場金利に応じて金利が上下する。低金利の時は有利だが、リスクもある。
どちらを選ぶかは、将来の金利動向や自分のリスク許容度によって異なります。
固定金利と変動金利については、こちらの記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
【第11回】どっちを選ぶのが正解?固定金利と変動金利のメリットとデメリット!
住宅ローンを借りる際の具体的な注意点
1. 頭金を準備しよう
頭金とは、家の購入費用の一部をローンではなく自己資金で支払うことです。一般的に、物件価格の10〜20%程度を頭金として用意するのが理想とされています。
頭金を多く入れることで、以下のメリットがあります。
- 毎月の返済額を減らせる
- 支払う利息を抑えられる
ただし、貯金をすべて頭金に使ってしまうと、緊急時の資金が不足する可能性があるので注意です。

全額を借入で賄うことも可能ですが、後のことを考えると、余裕を持った方が良いです。
2. 諸費用を忘れずに!
住宅ローンを借りる際には、物件価格以外にもさまざまな費用がかかります。
- 手数料:ローン契約時の手数料や保証料。
- 火災保険:家を守るための保険。
- 登記費用:物件の所有権を登録するための費用。
これらの諸費用は物件価格の5〜10%程度になることが多いです。
3. ローンの借入額を見極める
「借りられる金額」と「借りていい金額」は違います。銀行が提示する借入可能額は、収入や返済能力を基にしたものですが、
- 実際の生活費
- 将来の支出
を考慮して、無理のない範囲で借り入れることが重要です。

勢いで高額な借入をして、後で返済方法の変更を依頼してくる方もいました。きちんと計画を立てましょう。
4. 返済期間の選び方
住宅ローンの返済期間は20年〜35年が一般的です。
- 短期間で返済:総支払額を減らせるが、毎月の返済額が大きくなる。
- 長期間で返済:毎月の負担は軽減されるが、利息が多くなる。
ライフプランに合った返済期間を選ぶことがポイントです。
5. 繰り上げ返済を活用
繰り上げ返済とは、予定より早くローンを一部または全部返済することです。
- 元本を減らすことで、利息の総額を抑えられる。
- 繰り上げ返済には手数料がかかる場合があるので、事前に確認しましょう。

繰上返済の手数料は、返済の度にかかってしまうので、少額を何度もちょこちょこ返済するとその分手数料がかかります。繰上返済するのなら、一回で大きな金額を入れた方がお得です。
住宅ローンを借りた後の注意点
1. 家計管理をしっかりと
ローン返済が始まると、毎月の支出に占める割合が大きくなります。計画的に家計を管理し、無駄遣いを抑えることが重要です。
2. 金利の見直しを定期的に
変動金利を選んだ場合、市場金利の変動に応じて返済額が増減します。定期的に金利をチェックし、必要に応じて借り換えを検討しましょう。
3. 保険の見直し
住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険(団信)に加入することが一般的です。これにより、万が一の際にはローンが返済される仕組みです。家族の安心のためにも、保険内容を確認しておきましょう。

住宅ローンを借りた後、数年経って世間の金利が下がっている場合、タイミングを見て他の金融機関に借り換えをするとお得になることがあります。
筆者私見
「マイホームを買ってようやく一人前」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。個人的には「そんなわけねーだろ」と思っています。何に重きを置くかという部分が大切です。
例えば、東京で一軒家を購入するとなると、目玉が飛び出る金額です。「全然余裕だよ!」という方はいいのですが、マイホームは無理をしてまで買うべきものではないと筆者は考えます。
新築のマイホームを手に入れ、そこで生活を送るのはとても快適かもしれません。しかし、余程良い条件の家を購入していなければ、資産価値は目減りしていきます。
「お金とかじゃなくて、快適に過ごすのが目的なんだよ!」と思うのであれば、それは納得した上で使ったお金なので、良いお金の使い方です。お金は、自分の生活や心を豊かにするために使うものです。マイホームを購入したことで生活や心が豊かになるのなら、問題ありません。
しかし、お金を貯めたい、増やしたいと考えている人は、家を購入することを投資として捉えることも必要です。
筆者は、リノベーション済みの中古物件をおすすめします。リノベーション済みであれば問題なくキレイですし、中古であれば比較的安価で購入することができ、その家が購入金額よりも高値で売れることもあるからです。新築物件だけを候補にしていた方は、中古物件も視野に入れてみてください。掘り出し物が見つかるかもしれません。
まとめ
住宅ローンは、マイホームを手に入れるための強力なサポートツールです。しかし、「当たり前」と思って深く考えずに借りると、後で後悔することも。以下のポイントを押さえて、賢くローンを利用しましょう。
- 家計や将来の収入変化を考慮した計画を立てる。
- 金利や諸費用など、ローンにかかるコストを理解する。
- 無理のない借入額と返済期間を設定する。
住宅ローンをうまく活用して、理想のマイホーム生活を実現しましょう!
この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!
次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!