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給料の話になると、額面?とか手取り?とか聞かれるけど、どゆこと?
突然ですが、みなさん「額面」と「手取り」って言葉、ちゃんと区別して使えていますか?普段の給料明細を見ながら「あれ、思ったより少ないな?」なんて感じたこと、ある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「額面」「手取り」の違い、そして給料から引かれているお金の中身について、できるだけ分かりやすくお話しします。会社員の方も、これから社会人になる方も、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

天引き許せねぇ…。
額面と手取りの違いって?
まず、「額面」と「手取り」の基本的な違いを押さえておきましょう。
額面とは?
額面(がくめん)というのは、いわゆる「総支給額」のことです。会社があなたに支払うと約束している給料の合計金額ですね。
例えば、求人情報などに「月給30万円」と書かれていた場合、その30万円が額面になります。ですが、実際に振り込まれる金額(=手取り)は、この額面から色々なものが引かれた後の金額なのです。
手取りとは?
一方、手取りは実際にあなたの口座に振り込まれるお金のこと。額面から税金や保険料などが引かれて残った金額です。

つまり、「額面=本来貰えるはずのお金」、「手取り=額面からいろいろ引かれて実際に手元に残ったお金」です。
給料から引かれるお金の正体
では、額面から何が引かれて手取りになるのでしょうか?具体的に見ていきましょう。
1. 所得税
まず引かれるのが所得税です。所得税は、あなたの収入に応じて課される国税で、累進課税と呼ばれる仕組みを採用しています。簡単に言うと、収入が多いほど税率が高くなる仕組みですね。
ただ、所得税の計算は少し複雑で、額面そのままではなく、社会保険料などを差し引いた「課税所得」に基づいて計算されます。また、扶養控除や基礎控除などの控除も考慮されるので、正確な金額を知りたい場合は源泉徴収票を確認するのが一番です。

所得税については、前回の【第52回】で解説してますので、確認してください。
2. 住民税
次に引かれるのが住民税です。住民税は、所得に基づいて自治体に支払う税金で、所得税よりも少し遅れて課されます。具体的には、前年の収入をもとに計算され、翌年の6月から翌年5月まで分割して支払います。
住民税の金額は自治体によって多少異なりますが、大まかに言えば額面の10%程度と考えておくと良いでしょう。
3. 社会保険料
給料から引かれる金額の中で、特に大きな割合を占めるのが社会保険料です。社会保険料には以下のようなものが含まれます:
- 健康保険料:病気やケガの際の医療費をカバーするための保険料。
- 厚生年金保険料:老後の年金として支給されるお金のための保険料。
- 雇用保険料:失業した際の失業手当などを受けるための保険料。
会社員の場合、これらの保険料の一部は会社が負担してくれる仕組みですが、それでも毎月の給料から一定額が差し引かれます。
4. その他の控除
その他、以下のような控除が給料から引かれる場合もあります。
- 企業独自の福利厚生費(社員食堂費、通勤費の一部負担など)
- 組合費(労働組合がある場合)
- 財形貯蓄(給与天引きで貯蓄をする制度を利用している場合)
これらは会社や個人の選択によって異なるため、人それぞれ控除の内容が違います。

今度、給与明細を貰ったら内容を細かく見てみると面白いですよ。
手取りを増やすにはどうする?
「手取りが少なくて困る……」という声をよく耳にしますが、少しでも手取りを増やすための方法もあります。いくつかのアイデアを紹介します。
1. 副業で収入を増やす
近年、副業を認める企業が増えています。ライティングやプログラミング、オンライン講師など、自分のスキルを活かせる副業を始めることで、手取りを増やすことが可能です。

副業はオススメです!会社以外にも収入を得ることで、金銭的にも精神的にも余裕ができます。会社に依存しない状態を作ることが大切!
2. 節税対策を考える
控除を最大限に活用することで、課税所得を減らし、結果的に手取りを増やすことができます。
- ふるさと納税:自己負担額2,000円で地域の特産品をもらえるお得な制度。
- 確定拠出年金(iDeCo):掛金が全額所得控除の対象になるため、節税効果があります。

一応知識として紹介はしていますが、iDeCoは私は推してません。
3. 無駄な出費を見直す
給料から引かれるお金をコントロールするのは難しいですが、その他の出費を見直すことで、手元に残るお金を増やすことができます。たとえば、スマホの料金プランを見直したり、サブスクを整理したりするのがおすすめです。

見直したら意外と使ってないサブスクにお金払っている…なんてことも。
まとめ
「額面」と「手取り」の違い、そして給料から引かれるお金の中身についてお話ししましたが、いかがでしたか?
給料明細を見るとき、「なんでこんなに引かれてるの!?」と驚くこともあるかもしれません。でも、それぞれの控除項目にはきちんと意味があり、将来の自分を守るための仕組みでもあります。
それでもやっぱり手取りを増やしたい!という方は、副業や節税対策を考えてみるのも良いかもしれませんね。お金について知識を深めることで、もっと賢くお金と付き合えるようになるはずです。
この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!

次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!