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年金って種類があるみたいだけど、何がどう違うの?
年金が貰えないかも…という内容については前回の【第61回】で解説しました。
今日は日本の年金制度、特に「厚生年金」と「国民年金」の違いについて、ちょっとわかりやすく解説していきます。これ、意外と知らないことも多くて、「どっちが自分に関係あるの?」とか「ちゃんと払ってるのに、仕組みがよくわからない!」という声もよく聞きます。では、さっそく見ていきましょう!

大抵の方は勝手に引かれているからあまり意識していないと思います。
そもそも年金って何?
年金は、ざっくり言うと「将来お金をもらえる保険」です。働けなくなった老後や障害を負ったときに、生活の支えになるように給付される仕組みですね。日本の公的年金制度は「2階建て構造」と言われることがあります。
- 1階部分:国民年金(基礎年金)
- 2階部分:厚生年金
これがどういうことなのか、順番に説明していきます。

国民年金は全員が払うやつ、厚生年金は+αって感じですね。
国民年金(基礎年金)とは?
国民年金は、20歳から60歳までのすべての日本国内に住む人が加入することになっている年金制度です。要するに、「みんな必ず入らなきゃいけない年金」ですね。
対象者は?
基本的には以下の3つのタイプに分かれます。
- 第1号被保険者:自営業者、フリーランス、学生など
- 第2号被保険者:会社員や公務員
- 第3号被保険者:第2号被保険者に扶養されている専業主婦(夫)など
保険料は?
2023年度の場合、月額16,520円です(年度によって変動します)。
給付額は?
満額支給の場合、月々約65,000円前後がもらえます(支給額も年度で変動あり)。

月17,000円払えば、老後は月65000円貰えるなら得じゃん!ではないですからね。そりゃ払込期間より長い期間受け取れれば得ですが。
厚生年金とは?
厚生年金は、会社員や公務員が加入する2階部分の年金です。国民年金にプラスして加入する形になるので、「2階建て構造」と言われるわけです。
対象者は?
- 会社員、公務員、アルバイトでも一定の条件を満たす場合
フルタイムじゃなくても、一定の条件(勤務時間や収入など)を満たせば加入が義務付けられることがあります。
保険料は?
厚生年金の保険料は、収入に応じて変動します。具体的には給与の約18%ですが、会社と本人で半分ずつ負担するので、実質9%程度が給料から天引きされます。
給付額は?
給付額は収入に応じて異なりますが、一般的な会社員の場合、国民年金と合わせて月額14万円〜20万円程度もらえることが多いです。

給料から天引きされている会社が多いので、明細を毎回チェックしている人でないと、いくら支払っているか把握していないかも。
まとめると?
項目 | 国民年金 | 厚生年金 |
---|---|---|
対象者 | 自営業、フリーランス、学生など | 会社員、公務員 |
保険料 | 一律16,520円/月 | 給与の約9%(会社と折半) |
給付額 | 約65,000円/月 | 収入に応じて14万〜20万円/月 |
支払期間 | 20歳〜60歳 | 勤務期間 |
よくある質問
Q1. フリーランスでも厚生年金に入りたいけど無理?
残念ながら、現行制度では会社員や公務員でない限り厚生年金には加入できません。ただ、最近はフリーランス向けに厚生年金と似た制度を作る動きもあります。
Q2. 国民年金だけだと老後が不安です。
その気持ち、すごくわかります。国民年金だけだと生活費としては正直厳しいこともありますよね。そこで、個人型確定拠出年金(iDeCo)やつみたてNISAなどを活用して、自分で老後資金を作るのも大事です。
Q3. 第3号被保険者ってずるくない?
これもよく話題になりますよね。第3号被保険者は保険料を払わなくても年金をもらえる仕組みですが、これには少子化や女性の社会進出などの影響もあり、今後見直される可能性もあります。

ちなみに、私のように元々会社員で一定期間厚生年金も支払っていた人が、個人事業主になった場合は、それまで支払っていた厚生年金分はちゃんとカウントされます。現行のシステムでは…。
最後に
年金制度は複雑でちょっと難しいですが、自分がどの年金に加入しているか、どれくらいもらえる見込みなのかを知っておくのは大事です。老後の生活を支える重要な仕組みなので、しっかり理解して賢く備えていきましょう!
この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!

次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!