【第90回】銀行が潰れたら預けたお金は返ってくるの?疑問を解消!

お金の基本
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銀行が潰れたら、預けてるお金って無くなっちゃうの?

ふと、「銀行が潰れたら、自分の預けたお金はどうなるんだろう?」って疑問に思ったことはありませんか?実は、普段はあまり意識しないテーマですが、もしもの時のために知っておいて損はありません。ここでは、銀行が経営破綻した場合の預金の行方や、日常生活にどう影響するかについて、できるだけわかりやすく解説していきますね。

マネープランナー伍代
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お金たくさん預けている人は心配になりますよね。


銀行破綻の仕組みとは?

まずは、銀行が潰れる(=経営破綻する)という状況について考えてみましょう。銀行も企業の一種で、業績が悪化したり、不正が発覚したり、急激な経済変動の影響を受けると経営が悪化し、最終的には倒産に至ることがあります。もちろん、現代の金融システムでは銀行破綻は非常に稀ですが、過去にもいくつかの例はありました。そんなとき、預金者は「自分のお金はどうなるのか?」と心配になるのは当然ですよね。

マネープランナー伍代
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銀行が潰れるのと同時に自分の預金も消え去ってしまうのか…?


預金保険制度の存在

さて、安心材料として登場するのが「預金保険制度」です。これは、万が一銀行が破綻しても、預金者が一定の金額まで保証される仕組みです。日本では、預金保険機構という組織が中心となっており、基本的には1人1銀行あたり元本1,000万円とその利息までが保護の対象となっています。つまり、たとえばあなたがある銀行に800万円を預けていた場合、たとえその銀行が倒産しても、800万円はしっかりと返ってくるということになります。

ただし、預金の種類によっては対象外となる場合もあります。たとえば、企業向けの預金や一部の特殊な預金商品など、保険の対象外となるものも存在するため、自分の預金がどういう扱いになるのか、事前に確認しておくことが大切です。もちろん、ほとんどの一般の個人預金は保険の対象となるので、日常生活での安心感は十分に持てるでしょう。

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普通預金に1千万以上入ってなければ安心!


保険適用額を超える預金はどうなる?

ここで、「もしも、預けたお金が1,000万円を超えていたら?」という疑問が湧くかもしれません。実際に、資産家や企業経営者の中には、預金額が大きい方もいます。保険制度の適用範囲は1,000万円までですが、これを超える部分は残念ながら保証されないのが現状です。超過分については、銀行の破綻処理に参加することになり、債権者として残った資産の分配を待つことになります。しかし、この場合、返金までに時間がかかったり、最悪の場合、全額が回収できない可能性もあります。

そのため、もし大口の預金がある場合は、複数の銀行に分散して預けるなど、リスクを分散する方法を考えるのも一つの手です。もちろん、どの銀行も健全な経営を目指しているので、あまり過剰に心配する必要はありませんが、リスク管理の一環として知っておくと安心です。

マネープランナー伍代
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「無利息型預金」という種類の預金口座であれば、利息が付かない代わりに、全額保証されます。

銀行破綻がもたらす影響とは?

銀行が破綻すると、預金者だけでなく、その銀行と取引をしている企業や地域経済にも影響が出ることがあります。例えば、融資を受けていた企業は資金繰りが厳しくなったり、地域の経済活動が一時的に停滞したりすることも考えられます。しかし、こういった事態が発生した場合、政府や金融当局が迅速に介入して市場の混乱を最小限に抑えるための措置を取ることが一般的です。実際、日本では1990年代に起こったバブル崩壊後、金融システム全体の安定を図るための施策が次々と実施され、今日の堅固な制度の基礎が築かれました。

また、銀行破綻自体が非常に稀な出来事であることも覚えておいてください。金融業界は常にリスク管理を徹底しており、監督機関も厳しいチェックを行っています。そのため、普通に生活している限り、急に自分の預金が消えるような事態に直面する可能性はほとんどありません。

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基本的には潰れることはないと思って大丈夫です。


私たちにできるリスク管理

「万が一」の時に備えて、私たちが日常生活でできるリスク管理の方法もいくつかあります。まずは、前述の通り預金の分散です。複数の銀行を利用することで、仮にどこか1つの銀行で問題が起こっても、他の銀行での預金は保護されるというメリットがあります。また、銀行の財務状況や経営の健全性に関する情報は、金融庁や各銀行のホームページで公開されていますので、定期的にチェックするのも良いでしょう。

さらに、最近ではネット銀行や地方銀行など、選択肢も広がっています。各銀行が提供するサービスや金利も異なるため、自分のライフスタイルや資産状況に合わせて、最適な銀行を選ぶことも重要です。特に、ネット銀行は手数料が安かったり、使いやすいアプリが揃っていたりと、便利なサービスが多いので、一度検討してみるのもおすすめです。

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1行取引ではなく、サブの金融機関も用意しておくと安心です。


まとめ

結局のところ、「銀行が潰れたら預けたお金は返ってくるの?」という疑問に対しては、基本的には大部分の預金は預金保険制度によって保護されており、1,000万円以下の預金については安心と言えます。もちろん、1,000万円を超える場合はリスクが伴いますので、預金を分散するなどの対策を講じると良いでしょう。

銀行は一般的に非常に健全な経営を目指しており、破綻するケースは極めてまれです。しかし、万が一の事態に備えた知識を持つことで、もしもの時にも冷静に対処できるようになるはずです。これからも日々の生活の中で、リスク管理の一環として金融情報にアンテナを張りつつ、安心して生活していけるようにしていきたいですね。

最後に、この記事が「もしもの時」に備えるための一助となれば幸いです。皆さんも、自分のお金の管理方法を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか?では、また次回のブログでお会いしましょう!


以上、今回は銀行破綻時の預金の扱いについてお話ししました。普段はあまり意識しないテーマですが、知識として持っておくことで安心感が得られるかと思います。安心してお金を預けられる環境が整っている今だからこそ、普段の金融リテラシーを高めることも大切ですね。読んでくださってありがとうございました!

この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!

マネープランナー伍代
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次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!

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