【第91回】ガソリン高すぎ!そもそもガソリンってなに?どこから仕入れてるの?

お金の知識
初めて当サイトにいらしてくださった方は、まず、サイトのトップページにある「はじめに」を読んでいただけると幸いです。
また、筆者の来歴や保有資格は「筆者プロフィール」をご覧ください。皆さんに何か買わせたり、セミナーに勧誘する怪しい者ではありませんのでご安心を。

銀行が潰れたら、預けてるお金って無くなっちゃうの?

最近、給油所でガソリンスタンドの看板を見たら「リッター180円!?」とビックリすることが多くなりましたよね。ドライブが大好きな私にとっても、財布に響くこのガソリン代。そこで、今回は「ガソリンってそもそも何?」、「どうやって作られて、どこから仕入れているの?」という疑問に迫ってみたいと思います。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

なんか中東の方から原油を仕入れて…みたいなイメージはみんなあると思います。


ガソリンって何なの?

まず最初に、ガソリンとは石油を原料にして作られる燃料の一種です。私たちが車のエンジンを動かすために使っている液体燃料ですが、その正体は「原油」という自然から採れる液体から生まれます。原油は地中深くから採取される、黒くてネバネバした液体で、まさに地球の血液と言っても過言ではありません。

原油そのものはそのまま使えるものではなく、さまざまな工程を経て、ガソリンや軽油、灯油、その他の石油製品に分けられます。つまり、ガソリンは原油を精製・加工することで得られる製品のひとつということです。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

なんか映画とかニュースで見たことある人多いと思います。


原油の採取と精製プロセス

では、ガソリンはどうやって生まれるのでしょうか?まず、原油は世界中の油田、例えば中東、ロシア、アメリカなど、さまざまな地域で採取されます。採取された原油はタンクローリーやパイプラインで精油所(せいゆしょ)に運ばれ、そこで大規模な精製プロセスが始まります。

1. 蒸留塔での分留

精油所に到着した原油は、まず「分留塔(ぶんりゅうとう)」という巨大な装置に送られます。ここでは原油を温めて、成分ごとに分離します。温度の違いで沸騰する成分が異なるため、ガソリンは比較的低い温度で分離される成分群から得られるのです。分留塔の中では、上部に軽い成分(ガソリン、ナフサなど)、下部に重い成分(軽油、残渣油など)が順に集められます。

2. 改質とクラッキング

ただし、分留だけでは十分にガソリンとして使える品質にならない場合があります。そこで「改質(かいしつ)」や「クラッキング」と呼ばれるプロセスが行われ、炭素数の調整や不純物の除去がされます。これにより、燃焼効率やエンジンへの負担が最適化されたガソリンが完成します。

クラッキングとは、分子を小さく分解する技術で、大きな炭化水素分子をより軽いガソリン成分に変える方法です。まるで大きなパズルを細かいピースに分解して、使いやすい形に再構成するようなイメージです。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

軽油の方が重いんだ…知らなかった…。


なぜガソリンの価格は高騰するのか?

ここまで、ガソリンがどのように作られるかをざっくりと見てきましたが、なぜここ最近、ガソリン代が「高すぎる!」と感じるのでしょうか?いくつかの要因が絡み合っています。

1. 原油価格の変動

ガソリンの価格は、まず原油そのものの価格に大きく影響されます。国際情勢や需給バランス、OPEC(石油輸出国機構)による生産調整などが原油価格を上下させ、その結果、ガソリンの価格にも影響が出ます。たとえば、中東地域での政治的不安定や、供給が滞ると、原油の価格が急上昇し、ガソリン代も高騰するのです。

2. 為替レートの影響

日本は原油の多くを輸入に頼っています。そのため、円の価値が下がると、海外からの購入にかかるコストが上昇します。円安が進むと、同じ原油でもより多くの円を支払わなければならなくなり、結果としてガソリンの価格が上がることにつながります。

3. 環境対策や税金

最近では、環境対策としてガソリンにかかる税金が引き上げられることもあります。これにより、環境に優しいエネルギーへのシフトが促進される一方で、従来の燃料にかかるコストが増加し、最終的に消費者が支払う価格にも影響を与えています。

4. 製油所の稼働率やメンテナンス

また、精製プロセス自体も非常にエネルギーを消費する工程です。設備の老朽化やメンテナンスの必要性、または自然災害などで製油所の稼働率が低下すると、供給量が減り、価格が上昇する可能性があります。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

さまざまな要因がマイナスに働いて、現在のガソリン価格が跳ね上がっています…。


ガソリンと私たちの日常生活

「ガソリン高すぎ!」と嘆くのは、ただの数字の問題ではありません。ガソリン価格の上昇は、私たちの日常生活に直結しています。車通勤や週末のドライブ、旅行など、移動手段としてのコストが増えると、家計にも大きな影響を及ぼします。加えて、物流費用の上昇は、スーパーの値札や商品の価格にも反映されるため、実は私たちが普段目にする買い物の値段にも影響が及んでいるのです。

もちろん、最近は公共交通機関の利用促進やカーシェアリング、さらには環境に優しい電気自動車など、代替手段も増えてきています。しかし、これらの選択肢にはまだまだ課題も多く、ガソリン車を手放すのは簡単なことではありません。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

なんだかんだで、未だガソリン車を使っている人が多いんじゃないでしょうか?


未来に向けての展望

ガソリンに限らず、エネルギー問題は今後も国際情勢や技術革新によって大きく変わっていくでしょう。再生可能エネルギーの利用や電気自動車の普及が進む中で、ガソリンの需要がどのように変化していくのかは、まさに未来のエネルギーマーケットの鍵を握る問題です。現状の高騰は一時的なものであるかもしれませんが、根本的なエネルギー政策の見直しが進まなければ、今後も高価格が続く可能性は否めません。

一方で、環境保護と経済活動のバランスをどう取るかは、各国政府にとって大きな課題です。私たち一人ひとりも、無駄な消費を控えたり、エネルギー効率の良い車への乗り換えを検討したりと、できることから考えてみる必要があるのかもしれません。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

新しい技術に期待!


まとめ

今回は「ガソリンって何か?どこから仕入れているのか?」というテーマで、原油の採取から精製プロセス、そして価格高騰の背景まで、ざっくりと解説してみました。ガソリンは地球の奥深くから採れる原油を原料とし、さまざまな工程を経て私たちの車にパワーを供給しているのです。そのため、国際情勢、為替、環境政策、製油所の状況など、多くの要因が複雑に絡み合ってガソリン価格に影響を与えています。

ガソリンの値段が高騰するたびに、「どうしてこんなに高いの?」と疑問に思うのは当然ですが、背後には私たちの生活や世界情勢が大きく関わっているということを少しでも理解していただければ嬉しいです。今後のエネルギー政策や技術革新に注目しつつ、私たち自身も賢くエネルギーを使う工夫をしていきたいですね。

最後に、もしガソリン代がさらに上がったとしても、情報をしっかりキャッチして、私たちの生活にどう影響するのかを考える良い機会にしてみてはいかがでしょうか。今日も安全運転で、そして賢いエネルギー選択を心がけていきましょう!

この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!

タイトルとURLをコピーしました