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前回は金融機関の役割を学びました。金融機関は私たちの日常生活や経済活動を支える重要な存在です。一口に金融機関と言っても、その種類や役割には大きな違いがあります。「銀行と信用金庫って何が違うの?」と思っている方もいるかもしれません。
本記事では、金融機関を主に4つのカテゴリーに分け、それぞれの特徴と役割を解説します。
1.銀行
種類
銀行は金融機関の中で最も身近な存在で、大きく以下の種類に分けられます。
- 都市銀行:三菱UFJ銀行や三井住友銀行など全国規模で展開する大手銀行。
- 地方銀行:各地域に密着した地銀(例:静岡銀行や京都銀行)。
- ネット銀行:店舗を持たず、オンラインでサービスを提供する銀行(例:楽天銀行、PayPay銀行)。
- 信用金庫・信用組合:地域の中小企業や個人を対象とした非営利型の金融機関。
役割
銀行の主な役割は「預金」「貸出」「決済」の3つです。
- 預金業務
個人や企業がお金を安全に保管する場を提供し、利息を付けて運用をサポートします。 - 貸出業務
住宅ローンや事業資金など、必要なお金を貸し出します。銀行はこの貸出業務で得られる利子が主な収益源です。 - 決済業務
送金やクレジットカード決済、口座振替など、日常的なお金のやり取りを円滑に行う仕組みを提供します。

近年では、利息収入が低下しているので、ATM手数料や投資信託の販売手数料などの手数料収入が大きな収入源になっています。
2.証券会社
特徴
証券会社は、投資活動をサポートする金融機関です。株式、債券、投資信託などの金融商品を取り扱い、投資家と資金調達を求める企業を結びつける役割を果たします。
役割
- 株式や債券の売買
投資家が企業の株式や国債を購入する際に仲介します。証券会社は売買手数料や取引に伴うスプレッドで利益を得ます。 - 資金調達の支援
企業が新たに資金を調達する際、証券会社は株式や債券の発行をサポートします。 - 投資のアドバイス
個人投資家や機関投資家に向けて、リスク管理や市場分析に基づくアドバイスを提供します。

スプレッドは、金融商品の売値(Bid)と買値(Ask)の差額で、取引時にかかるコストを意味します。
3.保険会社
特徴
保険会社は、リスク管理を専門とする金融機関です。私たちが直面する「もしもの時」に備える商品を提供します。
役割
- リスクの分散
生命保険、医療保険、火災保険、自動車保険など、さまざまなリスクに対応する保険商品を提供します。保険料を集め、多数の契約者のリスクを分散することで、個々の負担を軽減します。 - 資産運用
集めた保険料を株式や債券などで運用し、契約者への支払いや企業の利益確保に活用します。 - 長期的な安定支援
保険契約者が高齢化や病気などの長期的なリスクに対応できるよう、定期的な保障を提供します。
4. その他の金融機関
中央銀行(日本銀行)
中央銀行は国の金融政策を担う特殊な金融機関であり、一般の銀行とは異なる役割を果たします。
- 通貨の発行
日本銀行は「日本円」を発行し、その流通量を管理します。 - 金利政策
経済を安定させるため、短期金利を調整する政策を実施します。 - 銀行の銀行
民間銀行に対して資金を貸し出すなど、金融システム全体の安定を保つ役割があります。
信用金庫・信用組合
中小企業や地域住民を支えるために設立された非営利の金融機関です。
- 地域密着型で、地元の中小企業や個人への融資を重点的に行います。
- 利益の追求ではなく、地域社会の発展を重視します。

個人事業を開始したばかりの小規模事業者は、まずは大手銀行ではなく、地域の信用金庫や信用組合を利用することも一考しましょう。
農林中央金庫・JAバンク
農林業に特化した金融機関で、農家や漁業関係者を対象とした融資や貯金サービスを提供します。
信託銀行
信託業務を専門とする銀行で、資産管理や相続対策、企業の年金運用などに特化しています。
金融機関の役割の違いを比較
以下の表は、金融機関の種類ごとにその主な役割を簡単にまとめたものです:
金融機関の種類 | 主な役割 |
---|---|
銀行 | 預金・貸出・決済 |
証券会社 | 投資商品の売買、資金調達の支援 |
保険会社 | リスク管理、保障の提供 |
中央銀行 | 金融政策、通貨発行 |
信用金庫 | 地域密着型融資 |
信託銀行 | 資産運用、相続対策 |

まとめ
金融機関は、その種類によって特化した役割を持ち、私たちの生活や経済活動を支えています。
銀行は資金の流通を促し、証券会社は投資の機会を提供し、保険会社はリスクを管理します。また、中央銀行のように国家レベルで経済を安定させる金融機関も重要です。
これらの違いを理解することで、各金融機関のサービスを効率的に活用できるようになります。例えば、貯金や住宅ローンを考えるなら銀行、資産運用を始めたいなら証券会社、将来のリスクに備えるなら保険会社に相談するといった選択が可能です。
金融機関を上手に活用し、自分の生活や目標に合わせた計画を立てましょう!
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!
次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!