【第25回】現金は何に変えておくのが安心?100年前に買っていたら、こんなに違う資産価値!

お金の基本

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お金を現金で持っていたら、資産価値が目減りすると聞きました。何か他のものに変えた方がいいんでしょうか?

皆さんも物価が上がったり、金利が低かったりする中で、「お金の価値が目減りしていく」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

今回は、100年前にもしお金を「現金のまま」ではなく、何か別の資産に変えていたら、いったいどのくらい価値が変わっていたのかを考えてみます。そして、現代において安心して資産を保つ方法についても触れていきます。


100年前の1万円、現代ではどのくらいの価値?

まず、ざっくりとしたイメージを掴むために、100年前(1920年代初頭)の1万円が現在ではどのくらいの価値になるのかを考えてみましょう。

1920年代、日本では物価がまだ比較的安定していました。その頃の1万円は、現代のお金で数百万円以上の価値があったとされています。しかし、インフレーション(物価上昇)によって、時間が経つにつれてお金の価値はどんどん減っていきます。

例えば、昔は1万円で家族全員が温泉旅行に行けたと言われていますが、今ではその金額で行けるのは一人分の宿泊費くらいですよね。このように、現金は時間が経つにつれて価値が薄れてしまうのです。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

いや、一人でもキツイか…


もし100年前に「資産」に変えていたら?

現金をただ貯めておくだけではなく、別の形で保有していた場合、資産価値はどのように変わっていたのでしょうか?

(1) 金(ゴールド)

金は「安全資産」として知られています。1920年代初頭、金の価格は1グラムあたり数円程度でした。現在では1グラムあたり約8,000円(※時期により変動)です。

仮に100年前に1万円分の金を購入していたとしたら、現在では約2,000万円以上の価値になっています。金はインフレや経済の混乱に強く、資産を保全する手段として人気です。

(2) 株式

株式はリスクが高いものの、長期的には大きなリターンを生むことがあります。例えば、日本を代表する企業の株を100年前に購入していたとしたら、モノによりますが、現在では配当や株価の上昇を含めて何十倍、何百倍もの価値になっていたでしょう。

特にアメリカ市場で言えば、S&P500(米国株式市場の代表的な指数)に連動する投資をしていた場合、過去100年間で年率6〜8%のリターンが得られたとされています。

(3) 不動産

不動産も価値を保ちやすい資産の一つです。100年前に東京の中心地に土地を購入していたら、現在では数十倍、場合によっては数百倍もの価値になっていた可能性があります。ただし、不動産はメンテナンス費用や税金がかかるため、必ずしも手放しで安心とは言えません。

(4) 現金(そのまま貯金)

一方で、現金をそのまま100年間保管していた場合、その価値はどんどん減少します。インフレによる購買力の低下や、物価の上昇によって、実質的には価値が目減りしてしまいます。

マネープランナー伍代
マネープランナー伍代

つまり、現金で保有していた場合のみ、資産価値が減少しているのです。

ちなみに…

皆さんもご存じのとおり、仮想通貨のビットコインを2010年頃の運用当初から持っていれば、数千万倍となり、今頃は大金持ちです。


現代の資産運用の選択肢

では、現代ではどのように資産を保つのが良いのでしょうか?100年前と同じように、現金のまま持っているだけでは、インフレによる価値の減少に対応できません。以下にいくつかの選択肢を紹介します。

(1) 分散投資

一つの資産に集中するのではなく、さまざまな資産に分散して投資する方法です。例えば、株式、債券、不動産、金、さらには海外資産にも分散することで、リスクを抑えながらリターンを狙えます。

(2) インデックス投資

インデックス投資は、株式市場全体の成長を狙った投資方法です。例えば、S&P500や日経平均株価に連動する投資信託やETFに投資することで、低コストで長期的な資産形成を目指せます。

(3) 金やコモディティへの投資

金や銀などのコモディティは、経済が不安定なときに価値を保つ力があります。特に、インフレリスクが高まっているときに有効です。

(4) 不動産投資

現物の不動産だけでなく、不動産投資信託(REIT)を活用することで、少額から不動産市場に参加できます。土地や建物を直接保有する場合に比べて流動性が高いのがメリットです。


未来に向けてのヒント

過去100年間のデータから学べることは、現金のまま保有するだけでは資産を守ることは難しいということです。インフレや経済変動を考慮し、長期的に資産を増やせる選択肢を取り入れることが重要です。

ただし、すべての投資にはリスクがあります。投資初心者の方は、少額から始めて経験を積むか、専門家に相談してみるのも良いでしょう。ただ、有料セミナーとかはやめておきましょう。お金を出して学んだからといって、リスクを完全に回避できるわけでもありません。いつも言っていますが、「知らない人」は「知っている人」の食い物にされます。


まとめ

もし100年前に現金を別の資産に変えていたら、その価値は大きく変わっていたことが分かります。現代に生きる私たちも、ただ貯金をするだけではなく、自分に合った方法で資産を守り、増やしていくことが大切です。

未来の自分が「あのとき資産運用を始めてよかった!」と思えるように、今日から一歩を踏み出してみませんか?

この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!
次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!

 

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