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小切手ってなに?なんのためにあるの?
今日はこの手形と小切手について、分かりやすく説明してみたいと思います。
手形ってそもそもなに?
手形は簡単に言うと、「将来お金を支払いますよ」という約束を証明する紙のことです。具体的には以下のような種類があります:
- 約束手形
- これは「○月○日に、○○円払います!」という約束を書いた紙。
- たとえば、会社Aが会社Bから商品を買ったけど、現金が足りない場合、「2か月後にお金を払いますよ」と約束するために約束手形を発行します。
- この手形を会社Bが受け取ることで、「あとでちゃんとお金がもらえるんだな」と安心できるわけです。
- 為替手形
- ちょっとややこしいけど、これは「○○さんにお金を支払ってください」と第三者にお願いするタイプの手形。
- 例えば、会社Aが会社Bにお金を払いたいけど、会社Aの銀行に「代わりに払っておいて」と指示を出す場合、この為替手形が使われます。
手形は、現金が手元にないときでも、信用があれば「後払い」できる便利な仕組み。でも、これが信用をベースにしているだけに、万が一約束が守られないと大変なことになります。

友達であれば「後で払うよ~」という口約束で問題ないですが、会社同士となるとそうもいかないので、形として残すために手形があります。
小切手って何が違うの?
次に小切手。これも「紙」でできた支払い手段なんですが、手形と決定的に違うのは、即時にお金を引き出せる点です。
小切手にはこんな特徴があります:
- 現金の代わりになる!
- 小切手を受け取った人は、それを銀行に持っていくことで、すぐに現金化できます。
- たとえば、会社Aが会社Bに商品代を支払う際に現金の代わりに小切手を渡すことができます。
- 支払いの確実性が高い
- 小切手が発行される時点で、発行者の銀行口座にその金額が入っているのが前提。
- つまり、「この小切手は確実にお金になる!」と安心して受け取れるわけです。
小切手は「後払い」ではなく、すぐにお金がもらえるところがポイント。ただし、これも発行した人の口座に十分な残高がなければ、「不渡り」という悲しい状況になることも。

銀行に持っていくとお金がもらえる紙…。当然、偽造されるとヤバいので必要な要件がたくさんあります。
無限にお金が出てくるわけじゃない!
ここまでで、「手形や小切手って、なんだかすごい仕組みだけど、もしかして無限にお金が出てくるの?」という疑問が浮かぶかもしれません。でも、そう甘くはありません。
理由その1:信用が必要
- 手形も小切手も「信用」があって初めて成り立つものです。
- たとえば、あなたが知らない人から「この手形、2か月後に○○円払います!」と言われても、「本当に払ってくれるの?」って疑いますよね。
- 信用がない人や会社が発行した手形や小切手は、誰も受け取ってくれません。
理由その2:残高がなければ意味がない
- 小切手の場合、発行者の銀行口座にその金額が入っていなければ、支払いはできません。
- 手形も、支払期日になったときにお金が用意できていなければ「不渡り」となり、信頼を失ってしまいます。
理由その3:不渡りはダメージが大きい!
- 特に手形で不渡りを出すと、「あの会社は支払いを守れない」という信用問題になります。
- 2回不渡りを出すと、銀行との取引が停止され、最悪の場合、会社が倒産に追い込まれることもあります。
つまり、手形や小切手は「信用」という土台の上に成り立つ仕組みであり、無限にお金が出てくる魔法の紙ではないんです。

金融機関では毎朝「不渡り」を出した会社のリストが朝一で回ってきました。それほどに重要なものです。
手形と小切手の実際の使われ方
では、これらが実際にどんな場面で使われているのか、具体例を見てみましょう。
- 手形の活用例
- 例えば、大きな機械を購入する際、数百万円の現金をいきなり用意するのは難しいですよね。そこで、「3か月後にこの金額を支払います」という約束手形を発行して支払いを先延ばしにするわけです。この間に売上を上げてお金を準備すればOK!(カード払いと似た感じですね)
- 小切手の活用例
- 一方、小切手は即時決済に便利。
- 例えば、不動産の購入や大口の取引などで現金を持ち歩きたくない場合に、小切手を使うことで安全かつ確実に支払いができます。
現代では電子決済が主流だけど…
最近では、手形や小切手の利用は減少傾向にあります。なぜなら、クレジットカードや銀行振込、電子マネーなど、もっと便利でスピーディーな決済方法が普及しているからです。
それでも手形や小切手が完全になくならない理由は、「信用を形にする」役割があるから。特にビジネスの現場では、「この会社はちゃんとお金を払える信用がある」という証明が重要なんです。

とは言え、銀行で専用の用紙を発行しているので、手数料もかかりますし、その値段も上がっています。使う企業も減っているのは事実です。
まとめ
手形と小切手は、現金の代わりに使える便利な仕組みですが、魔法のように無限にお金が出てくるものではありません。その背景には、「信用」という見えない力が働いています。
もしこれを読んで、「なんだ、無限にお金が出てくるわけじゃないのか!」とガッカリした人がいたら、それは健全な反応です。
手形や小切手の仕組みを知っておくと、ビジネスの世界で役立つ場面も多いので、この機会にちょっと覚えておいてくださいね!
この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!
次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!