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さて、今回は日本の年代別貯蓄額を見ていこうと思います。日本における年代別の平均貯蓄額と中央値は、各世帯の金融状況を理解する上で重要な指標です。これらの数値は、家計の健全性や将来のライフイベントへの備えを考える際の参考になります。
年代別の平均貯蓄額と中央値
以下は、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」に基づく、年代別の平均貯蓄額と中央値です。
年代 | 平均貯蓄額(万円) | 貯蓄額の中央値(万円) |
---|---|---|
20代 | 241 | 100 |
30代 | 591 | 355 |
40代 | 942 | 500 |
50代 | 1,243 | 600 |
60代 | 1,320 | 700 |
70歳以上 | 1,220 | 600 |
これらの数値から、年代が上がるにつれて平均貯蓄額と中央値が増加する傾向が見て取れます。特に、30代から50代にかけての増加が顕著であり、これは働き盛りの時期に収入が増加し、貯蓄に回せる余裕が生まれるためと考えられます。
皆さんはどうでしょうか?平均よりも多いですか?少ないですか?少なかったとしても大丈夫!これから伸ばしていきましょう!
平均値と中央値の差異
平均貯蓄額と中央値の差異は、各年代で異なります。例えば、20代では平均が241万円、中央値が100万円と、平均値が中央値の約2.4倍となっています。これは、一部の高額な貯蓄を持つ世帯が平均値を押し上げていることを示唆しています。一方、60代では平均が1,320万円、中央値が700万円であり、差異は約620万円となります。このように、年代が上がるにつれて平均値と中央値の差が大きくなる傾向が見られます。
金融資産を保有していない世帯の影響
金融資産を保有していない世帯を含めると、平均値と中央値の差異はさらに顕著になります。例えば、「世帯主のみ」の場合、平均値が941万円、中央値が100万円と、平均値が中央値の約9.4倍となっています。これは、一部の高額な金融資産を持つ世帯が平均値を大きく引き上げている一方、多くの世帯が比較的低い貯蓄額であることを示しています。
(ソニー生命より引用)
ライフイベントと必要な貯蓄
人生には、結婚、出産、住宅購入、老後など、多くのライフイベントが存在し、それぞれに多額の資金が必要となります。例えば、結婚にかかる費用の平均は約415万円とされています。また、住宅購入費用は地域や物件の種類によりますが、全国平均で約4,694万円(土地付き注文住宅の場合)とされています。さらに、老後の生活費としては、夫婦二人で月額約22万円が必要とされており、これを20年間と考えると、(これらのイベントすべてに全力で資産を投入すべきかどうかというのは、いずれお話するとして…)約5,280万円が必要となります。
貯蓄計画の重要性
これらのライフイベントに備えるためには、計画的な貯蓄が不可欠です。若いうちから定期的に貯蓄を行い、将来の大きな支出に備えることが重要です。また、平均貯蓄額や中央値を参考に、自身の貯蓄状況を客観的に評価し、必要に応じて貯蓄計画を見直すことも大切です。

まとめ
日本における年代別の平均貯蓄額と中央値は、各年代で異なる傾向を示しています。平均値と中央値の差異は、一部の高額な貯蓄を持つ世帯の存在を反映しており、金融資産を保有していない世帯を含めると、その差はさらに大きくなります。将来のライフイベントに備えるためには、早期からの計画的な貯蓄が重要であり、平均値や中央値を参考にしながら、自身の貯蓄計画を立てることが求められます。
このデータを基に、同年代と比べてどの程度お金を貯めることができているのか、いったん振り返ってみましょう。引き続き、私と一緒にお金の勉強をして資産を増やしていきましょう!