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「経費で落とす」ってよく聞くけど、あれって無料になるの?ずるくね?

たまに「経費で落とせるんだったらおごってよ~」とか言って勘違いしてる人いるけど、そんな無敵の制度ありません。ぶっとばすぞ。
今回は、個人事業主の方やこれから起業を考えている方にとって、気になるテーマ「経費で落とす」について、お話ししてみたいと思います。
「経費で落とす」ってよく聞きますけど、これって本当にお金がかからなくなるとか、無料になるって意味なんでしょうか?結論から言うと、「無料」ではないけど、ちゃんと理解すれば節税に役立つものなんです。
では、一体どういう仕組みなのか、一緒に見ていきましょう!
そもそも「経費」ってなに?
「経費」っていうのは、ざっくり言うと、事業を運営するために必要なお金のことです。たとえば、こんなものが経費になります:
- オフィスや自宅の一部を仕事に使う場合の家賃
- パソコンやプリンターなどの仕事用機器
- 仕事の打ち合わせで使うカフェ代
- 事業に必要な書籍や研修費用
個人事業主として稼いだお金を、そのまま全額「利益」として扱うわけじゃないんですね。事業のために使ったお金は「経費」として引いて計算することができます。
たとえば、月に50万円稼いだとします。でも、そのうち10万円が経費にかかった場合、利益として計算されるのは40万円だけ。税金はこの40万円に対してかかるので、結果的に支払う税金が少なくなるんです。

経費=仕事で使ったお金が大きいほど、利益が小さくなります。税金は利益にかかるので、税金を抑えることができるわけです。
「経費で落とす」と無料の違い
ここで勘違いされがちなのが、「経費で落とすとお金がかからなくなる」というイメージ。これ、実は間違いです。
経費で落とすと、確かに税金が安くなりますが、支払ったお金そのものが戻ってくるわけじゃないんです。
例えば、仕事のために3万円の机を買ったとします。これを経費で落とすと、その3万円分の利益が減るので、税金がその分少なくなります。でも、机を買うために支払った3万円そのものは戻ってきません。
つまり、経費で落とすと「お金が減るペースが緩やかになる」と考えるのが正しいんですね。

無料になるなら毎日経費で落として焼肉食べます。
経費で落とすとどれくらい得するの?
次に気になるのは、「じゃあ具体的にどれくらい得するの?」という点ですよね。
例えば、所得税率が20%だとしましょう。この場合、3万円を経費にすると、3万円の20%である6,000円分の税金が減る計算になります。
だから、実際には3万円の机を買ったけど、税金が6,000円安くなるので、実質的には2万4,000円で机を買ったような感覚になるんです。
ただし、税金の計算は所得税だけじゃなく、住民税や事業税も絡むので、実際の節税額はもう少し複雑です。でも基本的な考え方としては、「経費にした金額に税率をかけた分だけ得をする」という感じです。

ちなみにこの「所得税率」は、所得(利益が出た金額)によって変わります。儲けが多いほど、税率が上がります。今度解説しますね。
経費になるもの・ならないもの
ここで「経費にできるのは何でもOK!」と思った方、ちょっと待ってください。実は、何でも経費にできるわけじゃないんです。
経費になるものの例
- 仕事で使う道具や消耗品
- 仕事用の交通費やガソリン代
- クライアントとの会食や接待費(ただし、上限がある場合も)
経費にならないものの例
- プライベートな買い物(趣味で買ったゲーム機など)
- 家族や友人との食事代(仕事に関係ない場合)
- 罰金や反則金
ポイントは、「事業に直接関係があるかどうか」です。これを説明できるようにレシートや領収書をきちんと保管しておくことが大事です。

領収書などの証拠がないと、税務署にツッコまれた時に困ります。
経費で落とすための注意点
では、実際に経費で落とす際に気をつけるべきポイントをいくつかご紹介します。
- 領収書やレシートを必ず保管する 経費として申告するには証拠が必要です。何を買ったかが分かる領収書やレシートは必ず保管しておきましょう。
- プライベートとの区別を明確にする 自宅を事務所として使う場合は、どれくらいのスペースを仕事に使っているかを計算して、家賃や光熱費を按分しましょう。プライベートと事業の区別が曖昧だと、税務署に指摘されることも。
- 税理士さんに相談する 経費の判断が難しい場合は、税理士さんに相談するのがおすすめです。無理に経費にして税務署に否認されると、ペナルティが発生することもあるので注意!

実際のところ、プライベートの支払いを無理やり事業に絡めて経費にしている人もいます。
まとめ
「経費で落とす」というのは、事業のために使ったお金を税金の計算から引くことで、結果的に税金を安くする方法です。ただし、「無料になる」わけではなく、あくまで節税のテクニックの一つです。
個人事業主にとって、経費を正しく計上することは節税のカギです。でも、何でもかんでも経費にできるわけじゃないので、事業に関係があるかどうかをしっかり考えて使いましょう。
最後にもう一つ!経費の管理は地味な作業ですが、これをコツコツやることで税金の負担を減らせるので、ぜひ頑張ってみてくださいね!小さな積み重ねが大きな結果を生むのです。
この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!
次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!