【第76回】日本にはあるのに海外にはない?日本と海外の税金の違い!

お金の知識
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日本と海外で税制度に違いってあるの?

前回は、日本の税制度についてお話ししました。前回の記事はコチラ

今回は、日本と海外の違いをざっくりと、でも面白おかしくお話ししてみたいと思います。国ごとに税制度は大きく異なるので、「え、こんな違いがあったの?」と驚きますよ。

マネープランナー伍代
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国ごとに特色に合った税制度を採用しています。


消費税とVAT(付加価値税)の違い

まずは、日常生活に直結する「消費税」について。日本では現在10%(軽減税率は8%)という設定になっていますが、海外では国によって大きな違いがあります。たとえば、欧州連合(EU)加盟国では、付加価値税(VAT)が採用され、その税率は国によって17%~27%と幅広く、消費者に与える影響もバラバラ。アメリカは連邦レベルで消費税はなく、州ごとに売上税が課せられるため、州ごとに税率が違うのも面白いポイントです。
日本の消費税は、一律で広く浅く集めるイメージが強いですが、海外は国ごとの歴史や経済事情に応じた税制度が敷かれており、旅行先で「この国は税が高いなぁ」と実感する瞬間もあるかもしれませんね。

マネープランナー伍代
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このシステムややこしくて嫌い。確定申告の時とかめんどくさい。


所得税と住民税の仕組み

次に、所得税について触れてみましょう。日本では、所得税に加えて住民税も課され、これらは累進課税方式であるため、所得が高くなるほど税率も上がる仕組みです。ここで意外なのは、住民税が地方自治体によって決定されるため、住む地域によって負担が変わる点です。

一方、海外では所得税が国全体で統一されている場合が多いほか、住民税のような地方税がない国も存在します。たとえば、アメリカでは連邦所得税と州・地方の所得税があるものの、住民税という形態は見られず、税の種類や計算方法にも大きな違いがあるのです。国ごとの「所得に対する税の取り方」を見ると、まるで別の文化が存在するかのようで、税金に関する議論も一筋縄ではいかないと痛感します。

マネープランナー伍代
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我々は日本の税制度しか知らないので変に感じるかもしれませんが、その国に合った形を採用しているのでしょうね。


相続税や贈与税の独特なポイント

さて、少しマニアックな話題に移りましょう。相続税贈与税に関しても、日本と海外では大きな違いが見受けられます。日本では相続税の税率が非常に高く、課税対象となる財産の評価方法も独特なものがあるため、「相続は大変だなぁ」と感じる方も多いでしょう。
海外、とりわけ欧米諸国では、相続税自体が存在しない国や、非常に低い税率で設定されている場合もあります。また、贈与税についても、日本は一定の基準以上で厳しく課税される一方、国によっては「贈与=愛情表現」として優遇されるケースも。これらの違いは、各国の歴史や文化、そして家族に対する考え方の違いを反映しているのかもしれません。

マネープランナー伍代
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自分の子孫にお金渡すのに国にお金取られるの意味わかんないよね。


法人税とその国際競争

ビジネスに携わる方々には欠かせない「法人税」もまた、国ごとに大きな差が存在します。前回の記事でも少し触れましたが、日本の法人税は、数年前に引き下げられたものの、依然として先進国の中では比較的高い水準にあります。一方、アイルランドなど、低い法人税率を武器に多くの多国籍企業を誘致している国もあります。
こうした税率の違いは、企業の国際進出や投資判断に大きな影響を与え、国同士の「税制競争」という新たなテーマを生み出しているのです。企業側としては、どの国に拠点を置くか、またはどの国で事業展開するかを慎重に考える必要があり、その裏側には「国際税制の迷路」が広がっています。

マネープランナー伍代
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日本の優秀な人材や企業が海外へ流出しているのも現実。


その他、意外な税制の違い

ここまで、主要な税目についてご紹介してきましたが、実は他にも興味深い違いがたくさんあります。例えば、日本ではマイナンバー制度による個人情報の一元管理が進んでいる一方、海外ではプライバシー保護の観点からあまり踏み込まれていない国も多いです。
また、日本独自の「固定資産税」や「自動車税」も、海外では制度が大きく異なるため、車を買うときや不動産を取得するときに「なんでこんなに税金が違うの?」と感じることもあるでしょう。国ごとの税制は、その国の経済状況、社会保障制度、さらには政治的背景とも密接に関係しているため、一概に比較するのは難しいのですが、こうした違いを知ることは、国際理解を深める上でもとても面白いテーマだと思います。

マネープランナー伍代
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海外での生活を考えている方は、税制もキチンと確認しておきましょう!


まとめ

税金の話は、どうしても「面倒くさい」「分かりにくい」と感じがちですが、実は国ごとの違いを見ていくと、その国の文化や歴史、さらには経済政策の裏側が垣間見え、とても奥深いテーマです。日本は、消費税や住民税、相続税など、独自の制度が複雑に絡み合っている一方で、海外では各国がそれぞれの特色を出して税制を運用しているのが現状です。
「日本にはあるのに海外にはない?」と疑問に思ったことも、実はその国ならではの事情があるからこそなんですね。これから国際的な視野を持って生活する上で、税金の知識は思わぬところで役に立つかもしれません。興味を持った方は、ぜひ自分でも各国の税制度について調べてみてください!

今回は、日本と海外の税金の違いをざっくりとご紹介しましたが、実はまだまだ深いテーマです。皆さんも「税金って、国によってこんなに違うんだ!」と驚かれたのではないでしょうか?

この記事が、皆さんの新たな可能性の気付きの一助となれば幸いです。
今回の記事は以上です。知識という武器を身に着けて、今後も資産を増やしていきましょう!

マネープランナー伍代
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次回も私と一緒にお金の勉強をしましょうね!


※本記事はあくまで一般的な情報提供を目的としており、最新の法改正や個別の事情に関しては、専門家への相談をおすすめします。税金の話題は常に変動しているため、最新情報のチェックもお忘れなく!

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